Leica TS20 ロボッティックトータルステーション
生産性の新たなスタンダードを築き、ロボティック測量の未来を切り拓くトータルステーションで、次世代の測量に備えましょう。
Leica TS20は地籍測量から建設現場まで、日常の測量業務における生産性の中核を担うロボティックトータルステーションです。高度な自動化機能、IP66の防塵・防水性能、統合された接続機能、クラウドサービス、高速かつメンテナンス不要のモーターなどを備えたTS20は、過酷な環境下でも高い効率性と信頼性を実現します。
基準点網の構築から点の測定、設計の杭打ちまで、TS20は次世代のトータルステーション体験を提供し、測量士の作業をより迅速かつ正確に、そして自信を持って進められるようサポートします。測量の可能性を高め、ロボティクス技術の未来を体験する準備はできていますか?
最適なワークフローで、すぐに始動。
準備
Leica Infinityを活用することで、TS20の現場作業に向けた準備を万全に整えることができます。設計ファイルやその他のデータをインポートし、ジョブの作成・調整、座標系の定義などを行うことができます。GeoCloud Driveを使ってLeica Captivateに送信すれば、すぐに作業を開始できます。
計測と杭打ち
現場では、Leica Captivateの強力な『3D everywhere, 3D everything』ソフトウェアを使って、データの測定・可視化・確認が行えます。AP20を活用すれば、トータルステーションの設置回数を減らしながら、測定や杭打ち作業をスピーディーに進めることができます。
データの転送
収集されたデータを直接GeoCloud Driveに送信できます。データはクラウドに安全に保存され、オフィスチームがすぐに確認や処理を開始できる状態になります。遅延もデータの抜けもありません。
データを処理し、成果を迅速に提供
Leica Infinityでデータを管理・処理し、他の測量機器からのデータとも統合できます。CAD製図機能を使って測量メモを作成し、BIMやCADアプリにエクスポート。現場へのデータ送信など、さまざまな作業が可能です。
なぜTS20が日常の測量作業に最適なのでしょうか?
あらゆる環境下で、より速く、より正確に測点。
TS20は生産性の新基準です。作業スピードとミスの少なさという、生産性に最も影響する2つの領域で卓越したパフォーマンスを発揮します。
1日に多くのポイントを測定・杭打ちする必要がある中で、データのミスを最小限に抑えることが、真の時間とコストの節約につながります。
AIによるターゲット検索・認識・ロック機能、高速モーター、そして高度なEDMにより、スピード面は万全。プリズムでもテープでも、測定作業をより迅速に行えます。また、IP66保護等級で悪天候にも対応します。
AI-Detectはプリズムタイプを識別することで、測定ミスを防ぎ、常に正しいプリズムで記録できるようにします。また、AI-Follow(2026年提供開始)により、視界が遮られてもTS20はAP20プリズムを見失いません。
つまり、より多くのポイントを測定でき、ミスも少なくなるということです。手戻りや修正作業を減らすことで、TS20はあらゆるプロジェクトにおける効率性の究極のベンチマークとなります。地籍調査から鉄道・トンネル・橋梁・建築・高速道路といった建設作業まで、幅広く対応します。
今を極め、未来に備える
TS20は、今日の業務で優れた成果を発揮し、明日のより大きなプロジェクトにも対応できるパワーと効率性を備えています。高速モーター、長距離EDM(電子距離計測)、高度な光学技術、モバイル&イーサネット接続など、充実の機能が満載です。これらすべてが組み合わさることで、かつてない生産性と確かな品質を備えた、ロボティクスの未来が実現します。
革新的な技術で構築されながらも、TS20は、これまで信頼されてきた使い慣れたユーザー体験をしっかりと維持しています。高速プロセッサにより、Captivateはスムーズに動作し、ズームやパン操作が可能なマルチタッチスクリーンによって、直感的なオンボード操作を実現します。統合された接続機能により、クラウド対応のデータやセンサーサービスを、必要なときにすぐに導入可能です。
さらに、NPU(Neural Processing Unit)を搭載した唯一のロボティックトータルステーションであるTS20は、ソフトウェアアップデートによってAI自動化機能が進化し続け、過酷な環境や天候条件にも適応。ターゲットの検出とロックを、常に高い信頼性で実現します。
TS20は、実績ある品質と精度に最先端の技術革新を融合させることで、投資に対して即効性のある成果と、長期的な成長の両方をもたらします。
インサイト
「TS20は単に測量士がLeicaのロボティックトータルステーションに期待するものをすべて搭載しているだけでなく、想像以上の製品です。長年にわたり、何千人ものお客様からのフィードバックに耳を傾け、それをもとに、確かなコンセプトに基づいて革新を重ねてきた私たちが、ついに次世代のロボティックトータルステーションを発表します。」
Hans-Martin Zogg
トータルステーションビジネス・ディレクター
Resources
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よくある質問
将来を見据えたロボティックトータルステーションとして、TS20は、高度な自動化によりミスを最小限に抑え、ワークフローを効率化します。「AI-Detect」機能により、ソフトウェアに設定されたプリズムの種類と、実際に測定対象となっているプリズムが一致しているかを自動でチェック。これにより、プリズム識別のエラーを防止します。
AI搭載のATR(自動ターゲット認識)により、効率的な測定が可能となり、霧雨やプリズムの一部が覆われているような厳しい環境下でも作業を継続できます。「AI-Follow」(2026年提供開始予定)は、AP20との連携により視線が遮られても自動でターゲットを再検出・再ロック。1人での作業でも、よりスピーディーかつ連続性のある業務を実現します。TS20は、さらに反射テープに対しても自動的に測定することができ、時間とコスト削減に貢献します。
AP20との連携により、ポールの傾きによる高さ誤差を自動で補正。狭い場所や届きにくい位置でもスムーズに測定でき、作業効率を大幅に向上させます。「AI-Follow」(2026年提供開始予定)は、AP20と連携して視線が遮られても素早くターゲットを再検出・再ロック。1人での作業でも、途切れないスムーズな業務を実現します。さらに、TS20は小型・軽量のため、どんな現場にも簡単に持ち運ぶことができ、その高い生産性を最大限に活かすことができます。
TS20は、ロボティックトータルステーションの生産性と信頼性を大きく前進させる、数々の革新的な機能を搭載しています。高速でダイレクトドライブのモーターは、急な動きの変化にも素早く追従し、特に2面での測定が頻繁に必要となる鉄道のような用途に最適です。WFD技術に基づく強化型EDMは、迅速かつ正確な距離測定を可能にするとともに、ノンプリ測定範囲を拡大します。
AIによる機能は、このロボティックトータルステーションを際立たせるもう一つの特徴です。AI強化型の自動ターゲット認識(ATR)、PowerSearch(パワーサーチ)、Dynamic Lock(ダイナミックロック)により、素早いターゲット検索と安定したターゲットロックを実現します。さらに、2026年に導入予定のAI検出機能やAI追従機能といった全く新しい機能により、作業スピードが向上し、ミスが減少することで生産性が飛躍的に向上します。IP66の高い耐久性を備えたTS20は、どんな過酷な環境でも信頼性の高いパフォーマンスを発揮します。
長距離BluetoothやWLAN、モバイル通信などの多彩な通信機能を備え、現場でも安定した接続とデータ転送を可能にします。GeoCloud Protectにより、機器の保護と追跡機能がさらに強化されました。取り外しできない保護機能で、機器の位置追跡や遠隔ロックが可能です。
そのほかにも、注目すべきポイントが多数あります。TS20の詳しい仕様は、データシートにてご紹介しています。